ムネアツシ

ムネアツシ

プロフィール

1991年大阪在住 「誰もが表現を楽しめる世界に」をモットーに関西を中心に活動中。生物から非生物まで様々なモチーフを独自のフィルターを通して和なのにポップにグロテスクなのにファンタジックな世界を描き出す。 作品の背景に用いられるノイズの走るテクスチャや大胆な余白を設けた構図には日本の伝統的な絵巻物、浮世絵の世界からインスピレーションを受けている。

インタビュー

あなたにとって、美術 / 制作することとは何でしょうか。

多くの人がそうであるように、私にとっての美術や制作は他者とのコミュニケーションの手段だと考えています。
言葉や文字を介して伝えきれない自分の思いや個性を表すことができるのがアートではないでしょうか。(音楽やダンスも同じはたらきを持っていると思います。)
僕にとってはそれが絵であり、僕が言葉以外で唯一使える最も自由で、最も不便な言語だと思っています。

いつから美術に興味を持たれたのでしょうか。

物心つく前からずっと絵を描くことが好きで描いていました。
学生時代には友人の依頼を受けながら絵を描いていたのですが、
絵の他にもスポーツや音楽、バイクでの国内旅行に海外旅行など、
たくさんの趣味を抱えていました。
働き始めてからはそれらの趣味に割く時間がだんだん減ってきたのですが
絵を描くことだけは懲りずに続けていましたのでそこから
「きっと自分と絵とは一生付き合っていくものなのかな。」と思い始め。
今から約5年ほど前から作家として活動を始めました。

アートに限らず影響を受けたクリエイターはいますか。

中学生のときにイラストレーターの326(ナカムラミツル)さんを
初めて知って衝撃を受けました。「何て楽しい絵なんだ!!」と。
また、森俊博さんや漫画家の西村ツチカさん、
本秀康さん、大友克洋さん、あげていくといくときりがないのですが
基本的に情報量の多い絵が好きなんですね。
「ウォーリーをさがせ!」 とかもめっちゃ探してました。

転機となった作品があれば教えてください。

最近ですが去年2020年に描いた「サルカニ合戦」をモチーフにした絵です(添付1)。
2019年の夏ごろからそれまで描いていた自分の絵(添付2)に納得ができなくなっていたので
そこから半年ほど何を描いても納得のできない完全なスランプに入った時期がありました。
ただ止まっていても仕方がないので、絵が描けないその期間を
「なぜ自分は絵を描くのか?」
「自分の絵の役割とは何か?」と、自分と自分の絵を見つめ直す時間に充てました。
その末に辿り着いたのがこのサルカニ合戦をモチーフにした絵です。
自分の至った結論のその答え合わせととして
2020年の秋にUNKNOWN ASIA 2020 ONLINEという展示会に出展する決め、
この絵を出したところたくさんの方から高評価を頂くことができ、
やっとこさ立ち直ることができました。

  • ムネアツシ
  • ムネアツシ
今後、作家としてどのような活動の展開を考えていらっしゃいますか。
今後の展望や今挑戦されていることなどありましたら、お聞かせください。

「サルカニ合戦」をはじめとする日本昔ばなしをモチーフにした作品シリーズを
手元で楽しめる「アート」として絵本や立体、アニメーションなどに広げていきたいと思っています。
(添付3.4.5)
「アート」や「美術」というとまだ敷居が高いように感じてしまうのが現状です。
ですが日本の昔ばなしという誰もが知るユニークな物語に乗せれば
アートを今よりもっと身近な楽しみとして
たくさんの人が楽しむことができるのではと考えています。

  • ムネアツシ
  • ムネアツシ
  • ムネアツシ